生田ルミナス保育園 施設長 秦 枝里子さん

優しい笑顔の保育士が椅子に座っている様子
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Q:コミュニケーション研修を受ける前にどんな課題がありましたか?

うーん……ちょっと極端な言い方かもしれませんが、「人にそんなに興味がなかった」んです(笑)。

というのも、私の中では「人は人、自分は自分」という境界線がはっきりしていたんですよね。

仕事で必要なやりとりはもちろんきちんとするけれど、役割がなければ、ある程度の距離を保つというか…。

いまは施設長という立場でだいぶ変わってきましたけれど、当時はあまり自分から相手にプライベートなこと──たとえば好みとか趣味とか──を聞こうとすることもなかったと思います。

Q:研修の進め方や雰囲気はどんな印象でしたか?

はい、すごく安心できる場だったと思います。

同期入社のメンバーと一緒に受けられたのも心強かったですね。

よくある悩みを研修の場で共有できて、共感し合えたことで、自分の感情を客観的に見つめ直す機会にもなりました。

あと、講義だけでなく、実践的なワークや対話のロールプレイがたくさんあったのも良かったです。

受けて終わりではなくて、「やってみる」「試してみる」機会があることで、ちゃんと身についた感じがあります。

私はシリーズで受けたんですけど、全6回の研修がちょうどいいペースでした。

気持ちが少し落ちてきたときに、次の研修が来るんですよね。

それがまた、自分の中で「よし、またがんばろう」と思えるきっかけになっていました。

Q:研修を受けたことで、ご自身にどんな考え方や行動に変化がありましたか?

はい、やっぱり一番大きかったのは、自分の立場が上がってきたことですね。

それによって、自然と「チームで仕事をしている」という視点が広がっていきました。

それまでは、自分のタスクに集中する感覚が強かったんですけど、

チーム全体をどう支えるか、という考え方が強くなりました。

具体的な変化で言うと、相手に何かを指摘する場面で、

まずは肯定的な言葉を添えてから本題に入る、「サンドイッチして話す」っていう伝え方をするようになりました。

これは研修の中で学んだことで、実際にすごく役立っています。

それと、メンバーに対する興味が自然と高まったというのもありますね。

以前はあまりそこまで意識していなかったんですけど、

「相手を知らないと、適切な指導ができないんだ」という認識が明確になったんです。

なので、どんな生活をしているかとか、どんなことが好きなのかとか、

そういった背景を、踏み込み過ぎない形で聞けるようになってきたと思います。

仕事の話だけじゃなくて、ちょっとした他愛のない会話も、

あえて自分から増やすようになりましたね。

Q:そのほか、特に印象に残っていること、心に残っている言葉は?

はい、やっぱり「感じてOK」っていうキーワードですね。

これは本当に印象に残っていて、今では周りの職員も自然と口にするようになっています。

あとは、自分のモヤモヤを切り替えるための「リセット動作」も、よく使っています。

以前と比べて、マイナスの感情との向き合い方がだいぶ変わってきたと感じていますね。

たとえば、イライラしたり、モヤモヤしたりしても、

「あ、いまそういう気分なんだな」と軽く受け止められるようになってきていて。

じっくり話を聴く場面でも、結論を急ごうとしている自分に気づけることが増えました。

そんなときは、「まずはうなずこう」「最後まで聴こう」って、その場で切り替えることができるんです。

コミュニケーションの最中に、自分の中で

「あー、きたきたー」って(笑)、ちょっと客観的に感情を眺められるようになったというか。

これって、まさに「感じてOK」を実践してきた成果なのかな、って思います。

Q:後輩職員が、順番に全員が受講していることの効果はありますか?

はい、すごく感じています。

たとえば、新卒の職員が研修の感想をフレッシュな言葉で話してくれると、

それを聞いた先輩職員が「あ、そうそう、そういうことやったな」って、自然に復習になっているんです。

それから、新しい職員をどう育てていくかについて、

私とリーダー職の職員で、研修で学んだことをベースに話し合えるのも大きな効果ですね。

人ってタイプも伸びしろもそれぞれ違うから、いつもいろいろ検討しています。

同じ研修を受けているからこそ、

「それね!うんうん!」って共感しながら会話ができるのも良いところです。

特に私たちは、まず相手の「いいところ」を見つけて、そこをしっかり認めるようにしていて、

そのうえで、「Iメッセージ」を使って、「もっとこうするといいと思うよ」「それ、もったいないね」って、前向きに伝えるようにしています。

研修で習ったことが、指導のときの「言葉の整理」や「言葉運び」にすごく役立っていると感じますね。

それに、うちの園では、頭ごなしに言う先生ってほんとにいないんですよ。

みんな伝え方が上手で、私自身も「うわ、うまいなあ」って思うことが多いです。

後輩たちも、自分の気持ちをちゃんと整理しようとしている姿が見えてきて、成長を感じます。

あと最近は、「非言語」というワードもよく出てきますよ(笑)。

「いま、非言語出てました?」とか冗談まじりに言い合っていて、

研修がちゃんと根付いているんだなあ、と感じる場面ですね。

Q:講師としての中里先生はどんな人に見えている?

そうですね…やっぱり、何を言っても否定せずに受け止めてくれる方、という印象です。

どんな内容でも、まずは受け止めてくれる。

それがあるから、安心して話せるんですよね。

Q:最後にウェブサイトを見ている人に、一言かけるとしたら?

この方に会って、プラスしかないと思います。

中里先生の研修で学べることって、仕事だけじゃなくて、プライベートでもすごく活用できるんです。

たとえば夫婦関係とか、子育ての場面とか。

人としての成熟度が上がる、そんな学びがあると思いますよ。

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