保育士の多くが感じている「ゆとりのなさ」がストレスの始まり
保育現場で働く先生たち。
めまぐるしく過ぎる1日の中で、
時間と気持ちに余裕が持てない日が続いていませんか?
保育士不足は、もう何年も続いている業界全体の問題。
「もう一人いてくれたら、もうちょっと楽なのに・・」
そんな願いを持ちながら、沢山の工夫をしている姿が目に浮かびます。
ストレスが限界を超えるとき、保育士の「態度」に現れてしまうことも
人はゆとりが持てず、いっぱいいっぱいになったとき。
誰もが、感じの良い自分でいられなくなりますよね。
本当に悪気はないのですが、
・冷たい応答をしてしまう
・聞こえないふりをしてしまう
・笑顔で挨拶ができなくなる
・不満や不機嫌が表情に出てしまう
といったストロークが出てしまいがちです。
(※ストロークとは、「他人に対する働きかけ」のこと)
しちゃった後に「あ、出ちゃったな」と気づけるならまだ良いのですが。
目の前のことに必死な状況が続けば、
いちいち振り返ることもできなくなっていきます。
そしてそれが、特定の相手に向けられてしまう・・。
困ったことに、人は無意識に、
「誰に感じ悪くするか?」を決めてしまうことがあるのです。
本当に「誰も悪くない」のですけどね・・。
同僚の態度がつらいとき、保育士ができる3つの応急処置
もしあなたが、そんなストロークを向けられているとしたら。
毎日、嫌な気持ちになって、つらいことでしょう。
そんなときは、3つの応急処置をすることをおススメします。
- 3つの応急処置
(1)口から一気に大きく息を吐き切る(リセット呼吸)
(2)身体を伸ばしたり、曲げたり、跳ねたりする(リセット動作)
(3)心の中でしっくりくる言葉を唱える(アファメーション)
人はドキッとしたり、グサッときたとき、
身体が縮こまり、「緊張状態」をつくります。
そこに早めの「応急処置」を入れることで、緊張をゆるめます。
これによって、長く引きずらない状態をつくることができるのです。
保育士のメンタルを守る言葉|アファメーションの選び方と効果
(3)の心の中で唱える言葉は、どんなのがいいでしょうか?
例えば、
・きっと余裕がないんだな
・したくてしている態度じゃないでしょ?
といった言葉がしっくりくるかもしれません。
これらは、相手に焦点をあてて、
冷静さを得られるような意味づけをしています。
こういった言葉で、さっと切り替えられる人もいるでしょう。
しっくりくるのなら、それでOKです。
さらに、切り口を変えてみましょう
例えば、
・否定されても、大丈夫
・嫌われてるなら、それでいい
・それでも、私は、わたしでいい
といった言葉が、しっくりくることもあります。
これらは、相手の否定的態度が変わらなくても、
「それでもわたしは大丈夫」という意味を持っています。
起きてほしくないことが起きていても、
「大丈夫」という感覚が持てれば、
とても力強いですよね?
どちらの切り口でも、
あなたが「しっくりくればOK」です。
応急処置として、少し楽になって、切り替えられれば十分です。
職場のストレス対処は「練習」で上達する|まずはやってみよう
こうした対処法は、練習すると上達します。
ほんとうに、ほんとうです。
いまモヤモヤしている相手との関係を、
どう改善していくかは、いったん横へ置いておいて。
ぜひこの応急処置を試してみてください。
つらいとき、あなたの心を支える存在を感じてみてください
そしてもう1つ。
あなたには、あなたがどんな状況であれ、
あなたの味方でいてくれる人が一人はいると思います。
もし「誰もいない」と感じるのであれば、
人間以外の存在(ペット、ぬいぐるみ、好きなキャラクター、自然、お守り等)でもよいのです。
その存在を感じると、ほっとする、ほっこりする。
他人からドキッとするような態度を受けた時は、
そういった「支えとなる存在」の有難さ、愛おしさを、
普段よりはっきりと強く感じられるチャンスだと言えます。
嫌なことは確かにイヤですが、
その向こう側に、きっと肯定的な側面もちゃんとある。
そうとらえてみませんか?
明日も忙しい現場に立つあなたを応援しています。
このコラムでさまざまなヒントを提供していきますので、
良かったらまた読んでくださいね。