保育士のセルフケアが注目される理由と、3つの実践視点
保育園で働く先生たちにも、
セルフケアということが知られてきています。
セルフケアはとても奥深く、人生を通じて掘り下げていけるものです。
ですから年齢や人生の状況によって、
ちょうどいい知識と技術を得られるといいですね。
さて、前回の記事から、
どんな段階の方にも、実践してもらいたい、
3つのセルフケアをご紹介しています。
どこにアプローチするか?という視点に立ち、
次の3つに分けて整理しています。
- 1. 頭(考えを変える)
- 2. 体(動いて手放す)
- 3. 人(話して手放す)
今回のセルフケアは「体」:動いて手放す方法とは?
前回は、「1. 頭(考えを変える)」について書きました。
今回は、「2. 体(動いて手放す)」についてお話しします。
ストレスを受けたときに効く、保育士のリセット行動
なにか嫌なことがあったときに、
あえてリセット行動をとると、
受けたストレスを手放し、切り替えることができます。
例えば、
・その場で深呼吸する
・体を伸ばしてストレッチする
・トイレに行って泣く
というふうに。
こういうことを「していますか?」と尋ねると、
「覚えていない」と答える人が多い気がします。
業務に集中しているがために、
わざわざケアをしようと思い立つことがないのでしょう。
だからこそ、
「あえて、意識してする行動」を持ちたいところです。
保育の現場で起きる“ストレス反応”と体のサイン
保育園で働いているあなたが、
・目上の人から感じの悪い態度を受けた
・後輩に指摘したら反発された
・保護者から大きな声でクレームを受けた
こんな場面は、突然にやってきますね。
少なからず、ショックを受けるものですよね?
嫌なことがあったとき、体は緊張状態に入ります。
縮こまり、硬くなり、小さくなろうとします。
少しでも早く「ゆるめる」ことができれば、
ダメージを最小限に抑え、回復を早めることができるのです。
嫌なことがあったら、
ちょっとだけ体を変えましょう!
緊張をゆるめる2ステップ|深呼吸+その場ジャンプ
まず、息を吐きましょう。
そしてゆっくりと1~3回、深呼吸をします。
これだけで体は少し「ゆるみ」ます。
次にその場で、あるいは場所を変えて一人になって、
小さく10回跳ねてみましょう。
何度か跳ねているうちに、
ちゃんと体の力が抜けていきます。
ストレスに効く「日常の動き方」いろいろ
それがどうしたの?
と思うかもしれませんが、
緊張が走った体をゆるめるとき、
目に見えないだけで、
脳や神経には数秒前とは別の信号が走っています。
その分、長く引きずらずにすんだり、
切替えて次の作業へ移りやすくなったりします。
この延長線上に、「運動習慣」があります。
仕事の帰りに一駅分歩いたり、
ジムへ行って運動したり、
休日にヨガスタジオへ通う人もいます。
自分の部屋で、好きな曲に合わせて、
好きなように踊るという人もいます。
こうした「動き」も、
ストレスを手放すことに、大きく役立ちことでしょう。
いかがでしょうか。
今日は「2.体(動いて手放す)」について、
お話をしました。
もう1つのセルフケアについても、
このコラムに書いていきますので、
ぜひ読んでみてくださいね。
今日も自分のストレスと向き合うあなたを応援しています。