「お蔭で助かった」を言葉にする|勇気づけメッセージの力
保育士として働く日々の中で、
「あの人、ちょっと合わないな…」と感じることは、
誰にでもあると思います。
忙しい現場では、すれ違いも起きがちですし、
人間関係のストレスが積み重なると、
仕事への意欲も下がってしまいますよね。
そんなときに、
関係性を少しずつほぐしてくれるのが
「勇気づけのメッセージ」です。
保育士の人間関係をあたためる、たった一言の力
「ありがとう」と伝える場面は多くても、
「お蔭で助かった」という言葉を意識的に使っている人は、
案外少ないものです。
でも実は、この“お蔭で”という一言には、
とても大きな力があります。
それは、相手が「自分は役に立てた」と実感し、
自分の価値を感じられる瞬間をつくるからです。
勇気づけのメッセージには3つの要素がある
あなたがもし、
「あの人と、もう少し関係をよくしたい」と思っているなら、
まずは自分から勇気づけてみることをおすすめします。
そのためのコツは、
メッセージの中に次の3つの要素を入れることです。
1. 相手の具体的な行動
例:「朝の準備を先に終えてくれていた」
2. その行動がもたらした肯定的な影響
例:「お蔭で子どもたちを落ち着いて迎えられた」
3. 自分の肯定的な感情
例:「安心した」「すごく助かった」
この中でも特に大事なのが2番目。
「お蔭で~できた」という言い方が、
相手の“存在価値”をぐっと引き出します。
言われた人は、「ここにいていい」と思える
職場の人間関係において、
多くの人が無意識に求めているのは
「自分がいていい場所だと感じられること」です。
そのために、
「お蔭で助かったよ」「お蔭で子どもたちが笑顔だったね」
などと伝えると、
言われた相手の中に、
「自分にも貢献できることがあるんだ」
という安心感が芽生えていきます。
こうした言葉は、相手にとっての“心理的な報酬”になるのです。
勇気づけは毎日じゃなくていい。でも、意識して届けていこう
もちろん、
毎回こんなふうに丁寧に言葉を探して伝えるのは
難しいかもしれません。
でも、だからこそ、
「ここぞ」というときに
“お蔭で”を探して届けることに意味があります。
言葉は行動。
一つの勇気づけが、次の行動を引き出し、
チームに温かさを広げていくのです。
良好な関係は、あなたの言葉から始められる
人間関係が「合う・合わない」だけで片づけられてしまうと、
どこか息苦しくなってしまいます。
でも、ほんのひと言の勇気づけで、
関係性の温度は確実に変わります。
職場でのストレスを減らしたい、良好な関係を築きたい・・
そう思うなら、
まずはあなたから、
誰かを“勇気づける”一言を届けてみませんか?